セミナー名

ITビジネスに関する契約書作成実務  ~民法改正を踏まえて~

概要

※本セミナーは2020年5月7日に収録したWEBセミナーです。

 

【セミナー概要】

 ITビジネスに関する契約実務においては、複雑な取引内容や技術に関する一定の理解が必要であったり、従前の「有体物」に関する契約との相違点が必ずしも十分に認識されていないことなどから、実態にそぐわない契約書に基づき取引が行われてしまっている例も目にします。こうした契約書は、トラブル予防やトラブル発生時の解決指針として役に立たなかったり、契約当事者に想定していない不利益をもたらすことにも繋がりかねません。

 さらに、20204月には改正民法が施行されましたが、契約書は民法等の法令上の原則的な扱いを前提に、これを修正したり、その適用を排除したりするものですから、改正後の民法の内容を正しく理解していなければ、良い契約書を作成することはできません。

 

 本セミナーでは,以上のような理解を踏まえ,下記のとおり類型別に契約書作成・修正の際のポイントを解説します。2から7について契約書のひな形(参考例)を配布したうえで,必要に応じて具体的な条文を確認しながら話を進めます。弁護士がどのような思考回路で契約書の条文を作成ないし修正しているのか感じ取ってみて下さい。

 

【プログラム】

1 総論 ~ITビジネスと契約~

・契約(書)の役割

・整合性のある契約書

・契約書作成,レビューの際の考え方

・民法改正が実務に与える影響

・契約(書)と民法の関係

 

2 ソフトウェア開発委託契約

・瑕疵担保責任の修正

・準委任に関する修正

・契約書ひな形:重要条文解説

 

3 ソフトウェアライセンス契約

・契約の成立、変更

・デフォルトルール

・ソフトウェア・エスクロウ~

・契約書ひな形:重要条文解説

 

4 システム保守委託契約

・保守契約を開始すべき時期

・契約書ひな型:重要条文解説

 

5 サービス利用契約

・SLAに関する注意点

・契約書ひな形:重要条文解説

 

6 販売店契約・代理店契約

・スキームの整理

・契約書ひな形:重要条文解説

 

7 データ提供契約

・データに生じる権利

・データ収集・創出時の注意

・契約書ひな形:重要条文解説

 

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開催日
【セミナー公開日】 2020年05月25日から
開催時間
【講演時間】 1時間49分
講師名
高瀬 亜富 氏(弁護士法人内田・鮫島法律事務所 パートナー弁護士)

2007年北海道大学法科大学院修了。08年弁護士登録。他事務所を経て13年弁護士法人内田・鮫島法律事務所入所。日々の業務は著作権を中心とする知的財産関連業務及びITビジネスに関する各種相談が大半を占める。法律・知的財産権に関する各種セミナー・勉強会等の講師や、書籍・論文等の執筆も精力的に行っている。